アユ釣り情報 - ayu -

解禁直前!多摩川中流部のアユ情報   2012.05.30

現場写真 是政橋下流
現場写真 狛江高校上流

今年もいよいよアユ釣りのシーズンがやってきました。そこで解禁を2日後に控えた5月30日現在の多摩川中流部の様子をお伝えします。
まずは今シーズンの様子から。
今シーズンの多摩川中流部は観測史上最高の稚アユソ上数を記録した昨年をさらに上回るソ上数となっており都水産試験場が大田区調布堰下流に設置してある試験採捕用の定置網に掛かった稚アユ数から算出する推定ソ上数は1000万尾を越え東日本のアユ河川No.1のソ上数になっているようです。気になる育ち具合は春先の低水温とあまりにも多い魚影から多少遅れ気味ですが一番上がりのソ上アユは4月下旬には日野市付近まで達していたためすでに18cm級にまで成長していると思われます。そしてさらに気になる河川状況は昨年9月の2回に及ぶ台風の大出水で川相は一変し一時は瀬がだいぶ少なくなってしまいましたが先日5月3日の大雨で再び台風時に匹敵する2mを越える大増水で砂が流され瀬が現れた場所がいくつもあります。
それでは多摩川中流部のメインポイントであります是政橋付近から下流へ順に紹介致します。昨シーズン前に大規模な河川工事をしました是政橋下はその後の度重なる増水により完全に自然な川相を取り戻しました。この付近は友釣りに適したサッカーボール大の石も所々に入っており今シーズンも平瀬の連続した釣りやすいポイントになっております。高圧線下から多摩川競艇場前にかけては昨シーズンとほぼ変わりなく早瀬とトロ瀬の繰り返しとなっており特に高圧線下のガンガン瀬は昨シーズン同様に良型が狙えそうです。昨シーズンまでは上級者に人気があった稲城大橋上流にありました急瀬はだいぶ形を変えて早瀬てなりましたので今シーズンは初心者でもオトリを落ち着けやすくなったと思います。そして、昨シーズンまではトロ場続きでポイントの少なかった多摩川原橋上流に友釣りに最適な瀬が出来ました。これで稲城大橋下流の瀬と合わせてこのエリアも魅力的なポイントが広がりました。また、昨年、一昨年と好調が続いた上河原堰下流から多摩川住宅前にかけての瀬は今シーズンも健在で人工的なコンクリート崩れの石も入っておりますがサッカーボール大の石も所々にあって流れもしっかりとしていていかにも友釣り向きの川相です。狛江高校上流は昨シーズンに引き続き左岸側に水がぶつけて深トロになっており例年良型が着くだけに中盤から後期のポイントとして魅力的です。ただ、昨年まで右岸側に流れていた分流は姿を消して現在は1本流れです。今月に入り何度も川見をしておりますがアユの魚影もバツグンでこの辺もかなり期待できると思います。宿河原堰より下流域も瀬の石は真っ黒に輝いてハミアト、跳ねもあちこちで見受けられました。昨晩は上流で夕立があった影響で一時は20cm程増水しましたが引きも早く、30日9時現在の石原の水位は1・33mと昨年の平水基準値よりはマイナス2cmですがやはり昨シーズンまでに比べ水位計の辺りが掘られたのかどうみても平水より少ないようには見えません。平水基準値が1・35m→1・25m位に変わったような気がします。そこで明日もう一度水位を見て今シーズンの平水基準値を変更設定したいと思います。

現場写真 昨年9月の大増水時の狛江高校上流
現場写真 多摩高校前
現場写真 東名高速橋上流
現場写真 新二子橋上流

宿河原堰下流の多摩高校前~高圧線~東名高速橋上下にかけての川相も昨シーズンとはガラリと変わりました。特に昨シーズン中盤までは友釣りで好釣果が連発した多摩高校上流にあった湧水帯前の瀬は姿を消して高校前で絞り込む川相になりました。この川相が完成した昨シーズン終盤間際の10月上旬に東京中日スポーツの取材で瀬肩を釣り歩きましたが細かい中にもそこそこの石が入っており初心者でも釣りやすいポイントになっておりました。また、浅いザラ瀬は毛バリ流し釣りにも最適なポイントになりました。解禁当初は絶好の狙い目になるでしょう。さらに良い瀬が出来たのは堰下流。東京都寄りの左岸は堰すぐ下の禁漁区を終えた辺りからこの地区にしてはやや荒い瀬が続いており友釣りには最適なポイントになりました。また、高圧線下には深目のトロ瀬が出来ましたが意外に底は押しが強く石もしっかり入っているので上下の瀬へのアユの供給タンクになりそうです。東名高速橋上下は石が細かい事からコロガシ釣りには人気のポイントですが今シーズンも友釣りには不向きでしょう。平瀬川合流点~新二子橋にかけては川が左岸寄りに流れを変えていてテトラにぶつける前後が急瀬になっております。ここは今年4月にエサ釣りでサクラマスが連日上がったポイントでもありソ上した来た魚が溜まりやすい川相になっているのでしょう。新二子橋下流は分流もあり石も適度に入っているので友釣り向き。旧二子橋上流でトロの1本流れになってしまいますがこの辺りは増水の度に川相が変わるのでシーズン中にもまた変化があるかもしれません。旧二子橋から第三京浜橋にかけての最下流部は昨シーズンの大増水以来砂で瀬がだいぶ埋まってしまいました。ただ、右岸にはテトラが入っているため増水後などの残りアカ狙いの際には絶好の狙い目になりそうです。また、増水後には一旦調布堰下まで流されたアユ達が再び差し返してきて最初に着く瀬であるため魚影が濃いポイントでもあります。昨シーズンは毛バリ釣りやコロガシ釣りでも軒並み束以上の数釣りがあったので今シーズンも期待出来そうです。現在のところ最高のコンディションで解禁日を迎えられそうです。なお、昨シーズンに引き続き池田健吾の爆釣天国ブログ(http://1091iregui.blog110.fc2.com/)ではシーズン中はほぼ毎日川見に行って釣果はもちろん水位、川の状況、アカ着きなどをお伝えしていきますのでぜひご覧ください。