東日本の主要渓流が3月1日に一斉解禁を迎えました。
私のホームグラウンドである山梨・笛吹川水系もその一つ。
笛吹川の渓流釣りは本流上流域に加え大小10河川以上ある支流の全てが好ポイントでアマゴ主体に源流域にはイワナが生息する。
今年も約半年振りとなる渓流魚との再会を楽しみに3月1日(木)釣行した。
前日29日都心でも積雪をもたらした雪の影響が心配されたが朝から青空が広がりまずまずのコンディション。
昨年から本格的にアユ釣りを始めた地元の釣友から「天然イワナが釣ってみたい」と言われ今回はそのガイド役を買って出た。
ただ、一つ心配だったのは昨年9月に2度襲った台風による大出水。
20年振りとも言われる大出水だったためイワナが生息するような沢は軒並み鉄砲水のようになったようで稚魚放流と天然のみのイワナが果たして生き延びているのか?また、倒木などによりソ行困難になっていないか?シーズンを占う意味でも大事な初戦になった。
釣友はまず朝イチに近所の川でアマゴ狙いで竿を出して20cm級を含め8尾を上げてから私と合流した。
今年初めての笛吹川になるのでアユ釣り大好きの2人はまずはアユポイントが気になり今年最初の川見を兼ねて中流域のアマゴ狙いで本流釣り。
しかし皮肉なことに気温が上がり雪代とニゴリが入りだして釣りは早々に諦め川見に徹した。
昨シーズン試験放流をした岩手橋~八幡橋にかけてはアシが流され河原も広がりかなり釣りやすくなった印象で今シーズンも放流がなされればかなり期待できそうな印象だ。
昼食後、イワナを狙って上流部を目指した。
前日の積雪を考慮して日川・重川・金川水系など西麗の各河川は日当たりが良いためそれがアダとなり雪代が入りやすいので見送り気温の低い東麗の鼓川へ。
しかし積雪で車は林道入口までしか行けず仕方なく下流に下がり車を停め付近を探ることに。
まずは釣友に良型天然イワナを釣ってもらおうとエン堤のある区間を、私は落差のある沢と2手に分かれて釣りあがった。
水温は3・6℃と手を切るような冷たさ。
早速、活カワムシを付けて大石裏に第1投。
すると、すぐに目印が止まりアワセると20cm級のイワナが踊った。
サビが残るもののマズマズの魚体だ。
水温が低くても居ればすぐに反応する活カワムシに勝るエサは無い。
同じポイントで今度は20cm級のアマゴが続いた。
その後はしばらくアタリが無く上流に向けてソ行を開始するが倒木が行く手を阻む。
何とか乗り越えエン堤に到着しここで20cm級イワナと同型アマゴをキャッチ。
するとここで分かれて上がった釣友から連絡が。
興奮気味の声で「やりました、尺イワナが上がりました~!」と。
さらにソ行し流れ込む沢にも仕掛けを入れたがここではリリースサイズのみ。
ただ、このサイズがいると言うことは小さな沢も魚が生き残った証拠。
今シーズンも心配無用だろう。
その後私も24cmイワナを上げたが2時間程釣り上がったところで再び連絡が入り「26cm・28cmと連発しました」とのこと。
ここで一旦下り合流し写真撮影。
最初にあげたイワナは後検31cmの見事な尺イワナ。
その他もサビの少ないコンディションの良いイワナが多かった。
夕方の1時間は少し下流に下りて一緒に竿を出した。
ここも昨シーズンの台風で川が変わり深かったエン堤下や淵が砂で埋まってしまったりでポイント探しに苦労したが20cm級イワナと16~20cmとやや小型ながら美形の天然アマゴがヒットし納竿。
結局、私はイワナ16~24cm3尾。
アマゴ16~22cm8尾。
一方釣友は31cmイワナ含め7尾とアマゴ4尾で計11尾と大満足でした。
今回エサには活カワムシを使ったが喰いの良さは歴然。
居れば確実に喰います!なお、笛吹川水系ではこの時期カワムシの採取は困難です。
上州屋各店では釣房商店「活カワムシ」の名称で客注販売中です。
1パック30匹入で1日3~4パック有れば充分。
水温が上がってくればイワナはブドウ虫・キジで、アマゴは活カワムシが良くなります。
渓流釣りはこれからが本番。
今シーズンも大いに楽しめそうです。