今シーズンの笛吹川はお世辞にも良い年とは言えなかった。解禁から丸2ヶ月はほとんど釣果が見られず諦めていた矢先に9月に入ってからの怒涛の追い込み。9月の1ヶ月間ではあったが十分大アユとの駆け引きを楽しむことが出来たのがせめてもの救い。ただ、28日の増水とここに来ての朝晩の冷え込みで先週以上に中流域にいたアユもだいぶ下りだしたようだ。土俵際で何とか踏ん張ったアユがまだ居ることに賭けて往生際の悪い私は今シーズンの笛吹川ラスト釣行になると踏んで10月1日(金)釣行した。この日は全域でサクリ、コロガシ釣りが解禁となるため混雑を予想したがここ数日の友釣りでの釣果が悪かったこともあり早朝の時点で鵜飼橋から万年橋間に10人ほどいた程度。ほとんどの方にお話を伺えたが釣果はパッとしない。それもそのはず、朝7時の水温が17・1℃とかなり低く瀬では全く掛からずトロ場に入った人が1~3尾上げた程度。そこでまずどこにアユが残っているかハミアトを探しに行った。下流に下ったアユも相当多いと見越してトロ場の多い最下流部の蛍見橋からしっかり見て回ると蛍見橋上流の瀬尻に大きなハミアトを発見。次に見に入ったスコレーセンター前にもハミアトがあった。そこでまず元気な野アユオトリを自己確保する為サクリ釣りを開始。しかし、水温の多少上がる夕方にアカを舐めに来ているのか全く掛からない。1時間ほどで諦めて人が多い鵜飼橋下流へ。ここで9時頃からポツポツと掛かり出し私も何とか2尾キープして午後からはこれをオトリにいよいよ友釣りスタート。まずは笛吹橋上流の三川合流点に入った。
水温は18℃台まで上がってきたが先週までの22,3℃までに比べると低く完全に秋の川に変化していた。水位は平水より7cm高く釣り人も1人も見えないがそれもそのはず。ハミアトはほとんど見られない。この辺りでももう厳しいのか?1時間半で諦め下流へ。先週良型が出た鵜飼橋上流の瀬に入り泳がせると開始約5分でいきなり「ガッツン」と強烈なアタリが来た。今シーズンなかなか出番のなかった愛用の大アユ竿のがまかつ・パワースペシャル引抜急瀬が満月になった。最高の瞬間だ。強引に引き抜きを決めるとタモに治まったのは惚れ惚れするような26・2cmの丸々とした幅広美形アユ。これで午前中の苦労も疲れもぶっ飛んだ。続いて流芯際に押し込んだオトリに飛び掛って来たのは22・5cm。そして日が傾き出した17時過ぎに今シーズン笛吹川の最後になるであろうアユがヒット。今シーズンに感謝の思いを込めて慎重に吊るし上げたのは型こそ24・5cmとこの時期としては決して大きくないが全くサビの無い美形だった。この場では2時間で3尾を掛けて終了。結局21・5~26・2cm5尾と数こそ出なかったが有終の美を飾れてホッとした。今シーズンは昨年のような尺アユ登場どころか27cmを上げるのがやっと。型では近年で一番悪いシーズンになってしまったがまた来シーズン最高のドラマを繰り広げてくれることを期待している。今後の笛吹川ですが天気が全て。ほとんどが抱卵状態にありあと1回でも増水したらそのまま終了してしまう可能性が高い。なお、今シーズンのオトリの販売は来週頃までになる予定。詳しくはフィッシングショップアメミヤHPをご覧ください。池田健吾の爆釣天国ブログを開設しました。シーズン中は他川のアユ情報もほぼ毎日更新中。また上州屋環八世田谷店HPでも池田健吾のアユ釣り情報を更新中。メール会員登録すると携帯メールに配信される私のアユ情報もありますのでこちらもぜひご覧下さい。アユ釣りは情報が命!今シーズンも昨年に続き皆さんとメールにてアユ釣り情報交換をしていきます。お気軽にメール下さい。