今シーズンもワラサが好調で各地で釣れ盛っているがここに来て久里浜沖では日によってはマダイも混じりだしている。
秋ダイシーズンに向けての前哨戦で場合によってはワラサとの両狙いも可能。
先日の台風15号の爪痕が生々しく残りまだ9月だと言うのにアユ釣りに行けない日々が続き苛立ちが隠せないときにカタログ用写真撮影の依頼が入った。
普段なら終盤に差し掛かった大アユの大事な時期だけに丁重にお断りするのだが今年ばかりはアユ釣りにならないので2つ返事で受諾し9月26日(月)久里浜港・ムツ六を訪ねた。
連日ワラサ好調の知らせにこの日も月曜日だと言うのに早朝から大混雑だったが船宿の配慮で3隻出しで定刻7時出船。
ポイントは久里浜沖水深40m。
開始早々からいきなり2人連続ヒットから始まった。
上がったのは4kg級のワラサ。
その後も船中誰かしらにアタリが出ている状況がしばらく続いたがその知らせを聞きつけた剣崎船が一斉に北上してきた。
時を同じくして湾奥からの乗合船も加わりまたたく間に50隻を超える大船団になった。
すると、さすがにアタリもポツポツに。
その後、写真撮影も一段落したので竿を出させてもらうことに。
左ミヨシでキロ級のマダイが上がったのを見てワラサとの両狙いをすべくハリスは5号、ハリはマダイ王10号をセレクト。
そしてマダイ、ワラサ釣りの際にも度々実績を残している爆釣オレンジパイプを2cmほど切ってハリス内に通した。
すると開始早々アタリが来た。
強烈な引きをかわして水面に現れたのは4kg級のワラサ。
しかしタモアミを差し出してもらった瞬間、最後の抵抗を見せて首を振った際に痛恨のバラシ。
悔しかったが幸いにしてハリスに傷も無くハリも正常だったので急いでエサを付け直して再投入。
これが運命の別れ道で運のツキだった。
またしてもすぐにアタリが来た。
今度はドラグから道糸が引き出されていく。
下に突っ込む引きは3段引きに感じたので「もしやマダイ?」と思い慎重にやりとり。
ビシをつかみハリスが緩んだのを見てマダイと確信。
水面に現れたのは大ダイだ。
今度は無事タモに納まりゲット。
76cm 6・5kg(血抜き処理後の後検6・27kg)の大ダイだった。
予報に反して激しく降り出した雨にレインコートを持っていなかったので写真撮影も程々にしてこの日の釣りは終了。
直前にバラシたワラサをもしも上げていたらハリスを交換したり血抜き処理をしたりできっと竿は入れていなかっただろう。
そしたら恐らくこの大ダイは喰っていなかっただろう。
いや、元を辿れば本来この時期はアユ釣りに行っていたであろうから全てが良い方に転んだ結果であることに違いない。
ワラサもまだまだ有望でこれからは秋ダイの最盛期にもあたる。
これからはマダイ・ワラサの両狙いが面白いだろう。